コラム
インフルエンザウイルスは、飛沫感染して、体内では、8時間後に、約100ケに増殖する。そして、1~3日間の潜伏期間の後、発熱、独特の咳などの症状で、発症する。
Cap製剤(カプセル製剤)は、下記のような場合には、予防使用(予防投与)が認められている。なお、タミフルのCap製剤は、「A型又はB型インフルエンザウイルス感染症に発症後の治療」目的で使用した場合にのみ、保険給付される。予防使用した場合は、保険適用にならず、保険給付されない。また、DS製剤は、予防使用が認められていない。
インフルエンザの症状を軽くする為には、潜伏期間に、オセルタミビルのカプセル製剤(タミフルカプセル)を、予防的に服用するのが、賢明と思われる。従って、インフルエンザ患者に接触後、できるだけ速やかに(インフルエンザ患者に接触後、48時間以内に)、タミフルカプセルを、1日1カプセルを、服用する。
インフルエンザ感染症を発症している患者の、同居家族や共同生活者(施設などの同居者)が、下記のような場合には、タミフルのCap製剤(カプセル製剤)を、1日1回、予防使用することが、認められている(7~10日間、継続して、服用する)。なお、予防使用した場合は、保険給付されない。また、健康成人と、13歳未満の小児は、予防使用の対象にならない。
1).高齢者(65歳以上)、
2).慢性呼吸器疾患患者、又は、慢性心疾患患者、
3).代謝性疾患患者(糖尿病など)、
4).腎機能障害患者、
予防使用する場合には、インフルエンザ感染症患者に接触した後、2日以内(48時間以内)に、投与を開始する。
インフルエンザウイルス感染症に対する予防効果は、本剤を、連続して服用している期間のみ持続する。
なお、インフルエンザウイルス感染症の予防の基本は、ワクチン療法(ワクチン接種:注2)とされる。
インフルエンザ発症の予防効果(有用性)は、オセルタミビル(タミフル)が81%、ザナミビル(リレンザ)が75%と言われる。家族内でのインフルエンザ流行は、インフルエンザ発症者にオセルタミビルを投与すると予防される(発症が低下する)が、ザナミビルを投与しても予防されない。ザナミビル(リレンザ)は、吸入薬(吸入投与)なので、鼻腔のインフルエンザウイルスには、作用しない。オセルタミビルもザナミビルも、共に、咳を減少させるが、ザナミビルの吸入は、鼻症状(鼻汁、鼻閉など)を有意に改善しない。インフルエンザウイルスの感染(伝播)には、鼻から感染性を有するウイルス粒子(飛沫)が吸入され、鼻から感染性を有するウイルス粒子が呼出されることが重要と考えれている。
ザナミビル水和物製剤(販売名:リレンザ)は、平成13年2月2日より保険適応が承認され、インフルエンザ(A型又はB型インフルエンザウイルス感染症)の治療に用いられて来た。ザナミビル水和物製剤(販売名:リレンザ)は、平成19年1月26日より、インフルエンザの予防に効能・効果が承認されている。保険診療では、インフルエンザの発症後の治療に使用(処方)した場合は、保険給付の対象になるが、インフルエンザの予防に使用した場合には、保険給付の対象にならない(自費扱いになる)。
ザナミビル水和物製剤(販売名:リレンザ)は、インフルエンザの治療目的には、成人及び小児には、1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を、1日2回、5日間、専用の吸入器を用いて吸入する。インフルエンザの予防目的には、成人及び小児には、1回10mg(5mgブリスターを2ブリスター)を、1日1回、10日間、専用の吸入器を用いて吸入する。
